第8回:二次試験2年目の戦略|事例Ⅳ強化とスクール活用で掴んだ手応え

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前年の敗北を経て、二次試験合格を見据えた戦略を立て直しました。反省を踏まえ、まず「事例Ⅳ(財務・会計)」とその他の事例は別物として考えることにしました。事例Ⅳはどうしても学習時間の確保が必要ですが、その他の事例は単なる時間投入ではなく、本番を意識できる質の高い問題を解くことが重要だと悟ったのです。

そこで二年目は、二次試験に特化したスクールへ通うことにしました。コストは1年目の半額ほどでした。決して安くはありませんでしたが、補助金の還付額を考えれば負担は問題ありませんでした。前年に同じ教室で学んだ仲間たちは別の学校へ進んでいましたが、Yさんとは良問を互いに融通しあう関係を築けました。YさんはリーダーのSさんよりも現実的なタイプで、違う面で頼りになり、勉強会や飲み会でも声をかけてくれる存在だったのが心強かったです。

一次試験の膨大な学習量と比べれば、二次試験対策の分量はすぐに終わってしまいます。しかし私は各種スクールの模試を積極的に活用し、実戦感覚を養うことに注力しました。

財務・会計対策については、一次試験合格直後から続けていた勉強会に新年度も参加しました。隔週で開催されるこの会は、事例Ⅳの実力を鍛えるうえでかけがえのない場であり、勉強会後の飲み会での情報交換も非常に有意義な時間でした。

さらに基礎力を固めるため、簿記検定2級にも挑戦しました。問題集を購入し、2か月の学習期間を設けて3月に受験しました。試験本番では精算表を完全に仕上げることはできませんでしたが、前年の二次試験で苦しめられた固変分解の問題が出題され、今回は無事に完答できました。仕訳問題も概ね手応えがあり、最終的には80点で合格を果たしました。簿記2級合格は強い自信となり、再挑戦に向けて大きな弾みとなりました。

二年目に選んだ二次試験特化スクールでは、三名の講師がそれぞれの科目を担当していました。

財務・会計の担当は、いかにも簿記や会計の専門家といった雰囲気の講師で、授業では「ちょっとこれ、仕訳してみますね」とサラサラっと涼しい顔で板書してみせます。前年に一次試験で通っていたスクールの講師は財務会計が不得手だったこともあり、本格的な会計の先生に習うのはとても新鮮でした。彼の口から何気なく出た「利益計画とは限界利益による固定費回収計画です」という言葉は今でも強烈に記憶に残っており、この一言で損益分岐点の公式を忘れることがなくなりました。

人事と生産の事例を担当したのは、40代の精力的な講師でした。講義の進め方は独特で、まず事例問題を解いて提出し、休憩後には数名の代表答案を配布して全員で共有し、そのうえで解説に入るという方式をとっていました。回答の見せ合いは混乱を招くこともありますが、この方式であれば収束が早く、優れた答案を「これが良い」と示してもらえるのは非常に参考になりました。

マーケティング事例の担当は、スクールの責任者でもある年配の講師でした。豪放磊落な性格で「ガハハ」と笑いながら授業を進めますが、事例を深掘りする話は興味深く、つい引き込まれてしまうことも多かったです。一年という長丁場で学習を続けるのは孤独で大変ですが、スクールや勉強会の存在があったからこそ、計画的に学びを積み重ねることができました。

他社の模擬試験にも挑戦しましたが、その結果は偏差値で5〜20%の範囲でした。昨年度に比べて確実に力がついてきている実感がありました。しかし、模試で上位20%に入ったとしても、昨年度の実際の合格率を下回ってしまいます。合格を確実にするためには、どうしてもあと5%、上澄みを狙う必要がありました。

しかし、ここからの壁は厚いものでした。出題される問題との相性や、答案作成時のわずかなミスで順位が大きく変動してしまいます。知識や技術というよりは、「その日の問題との噛み合い」の影響が大きく、これを解決する術はなかなか見つかりませんでした。

そして夏を迎えました。昨年の合格者でも一次試験を再受験するメンバーもいましたが、さすがに私はパスしました。二次試験受験の権利はこの年限りです。不退転の決意で挑みたいという思いと、一次試験の学習は二次試験にそれほど直結しないと考えていたためです。

一次試験が終わると、昨年度のメーリングリストからも新たな合格者が現れました。シュッとした高学歴の20代。後輩というより、むしろ強力なライバルであり強敵だと感じました。

一方で、同じメーリングリストのリーダーであったSさんが診断士試験をリタイアすることを知りました。当時の会社に不満を抱えていたようで、NPOを含め独立への道を探りながら転職活動を続け、大手企業への転職が決まったとのことでした。それは嬉しい知らせでしたが、同時に心強い仲間を失う寂しさも覚えました。

二次試験直前、いよいよラストスパートの時期となりました。しかし、これといった決め手はなく、特別な「必勝法」があるわけでもありません。模試の結果もなんとか合格ラインをキープしていましたが、決して油断できる状況ではありませんでした。

それでも、この頃の私は心のどこかで「きっと受かるんだろうな」という感覚が芽生えていました。根拠のある自信というよりも、もともとの楽観的な性格ゆえかもしれません。前年の失敗を経て積み上げてきた時間と努力を信じたい——そう思いながら、残された時間を走り抜ける覚悟を固めていました。

 

▼ 続きはこちら
第7回:第7回:診断士二次試験・最終科目 事例Ⅳ──財務で味わった迷走と極限の80分
第9回:

氷河期診断士

氷河期世代の中小企業診断士。
「やめておけ」と言われた資格で人生をリベンジ。30歳で診断士に挑戦し、資格を武器に年収1000万円を達成しました。
同じように悩む人へ、資格で人生は変えられることを実体験で発信。
対象:診断士志願者/資格取得者/転職・独立・副業を目指す方/ギャンブルから抜け出したい方。

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